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This article was written on 05 10月 2013, and is filled under China, Travel, 福建2013.

茶農さん訪問と正岩・半岩・外山について

茶農家

武夷遇林亭窑址を見学した後は茶農さんの自宅兼製茶場へ。

鈴茶堂ブログにもアップしていますが個人的な感想を・・・

基本的に今回の訪問で色々とお世話になっていたのは武夷星とまではいかないけれど
研究所も持っているようなそれなりに大きな茶業さんでしたが
こうした小規模の茶農さんの方が実際にはたくさんいらっしゃいます。

中には自宅や元々の家、あるいは製茶場は市街地から離れたこうした村のような集落にあるけれど
武夷山の市街地ではこうした規模から大きなものまで茶業さんが並んでいて
買い付けに来るバイヤーとの商談などを行っていたりしています。
ちょっといいもの無いかな~ということで回って見たりもしましたが
日本人と分かると「どうせ良いお茶は買わない」というイメージが強くて
(お茶は安いものだという認識の強い日本市場向けであれば実際そうなんでしょうけど;)
結構面倒だったり、大変だったりするのすが・・・
品質もまちまちというのもあって、輸入時の手続きや検疫などを考えると
ウチの場合は結局、良く知っている茶業さんと茶農さんに落ち着くという。(^^;

こちらの茶農さんはそうした「市街地店舗(というか作業場?)」は持っていないのですが
武夷山でも不動産バブル真っ盛りで、購入を検討しているようでした。
まぁこんな小規模の茶農さんでも数千万のマンションや建物を買おうかなと思うほど
岩茶関係の景気は良いようです。凄いですね。
そんな訳か製茶機械も随分というか驚くほど充実していました。

茶農家

といっても集落に毛が生えたような村は観光客も来ないせいか
人間より鶏が多いような場所です。(^^;
みなさん自由奔放に歩いています。まだ若鶏もいて、健康そうでかわいいです。

この茶農さんでは正岩地区に茶畑を持っていますが
それ以外の半岩地区や外山地区にも茶畑を持っています。
正岩地区の良い茶葉は昔ながらの炭火焙煎を行いますが、それ以外は既に機械化されています。

岩茶の場合、やっぱり正岩茶がいいと言われますが
昔の「正岩茶」とは区分けが変わってきているのは以前のエントリに書いた通りです。
流通する多くの「正岩茶」に昔のような岩韻が感じられないのは
醗酵・焙煎浅めが主流になってきている現在の流行だけではないように思います。
保護地区内だからという線引きだけで高値がつく「正岩茶」が多く流通している現状では
正直、半岩茶も外山茶も区別がつかないのが現状です。

茶畑

茶畑

茶畑

あまり良い写真が撮れなかったのですが、茶畑の写真です。
正岩地区、半岩地区、外山地区なのですが、区別つきますか?
私はつきません。(^^;
ちなみに上から半岩地区、外山地区、最後が正岩地区です。

実際には鬱蒼とした岩場になっている半岩地区の茶畑などもあります。
後日行く桐木に向かう途中にある外山地区の茶畑は険しい岩山の中にあったりも。
こうなると正岩地区だからというだけで価格があがるのであれば
半岩や外山の方を選びたいなぁと私は思います。
やっぱり、岩韻が感じられないような正岩茶はこういった場所のものなんでしょうね・・・

ということで、逆に美味しい半岩茶や外山茶は無いかなと探してみたりもしたのですが
まず茶業さん(工場の方)はそもそも自社栽培のものはないので
他から買い入れて火入れすることになるよという話が。
となると農薬や化学肥料のトレースができないので却下・・・
で、この茶農さんのところで試すことに。

ええっと結論から言えば、詳細を聞かずに「これいいね!」と選んだのは
牛栏坑近くの名前の無い場所(あったのかな?)とはいえ、バリバリの正岩地区。
あれ?(^^;

やっぱり体の中から戻ってくるような余韻というか
岩茶ならではの美味しさが感じられるものを飲んでしまうと戻れないんですね;
とはいえ、牛栏坑から僅かにずれているのでお値段もお手頃だったので決定。
(自分が好んで飲まないものは仕入れないもので;)
かなりパワフルな茶葉なので、もう暫く落ち着かせてもらうようにお願いしてきました。

気長に美味しい半岩茶、外山茶は探したいと思います。(笑

岩茶工場の夕飯

これだけのスケジュールをこなしていても
早朝から動いていたせいか、まだ夕方にもなっていないような時間。
茶業さんの工場に戻って焙煎教室の続きを。(^^;
そんな感じで夕ご飯も工場で従業員のみなさんといただきました。美味。
これも一応、「工場飯」になるんでしょうか?(笑

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