普洱を出て景洪へ戻ってきました。
車での往復で公共交通機関よりは遥かに楽なのですが
意外とぐったり疲れていて宿の徒歩圏内にしか出る気力がない状態。(^^;
ということで、近所にあって気になっていた蒸汽石锅鱼へ行ってみることに。
要するに石鍋を使った蒸し鍋なのですが
ここ数年、雲南発祥として中国国内で流行りつつある鍋料理で
(実際は貴州などにもあったりします。まぁそのあたりのものかと。)
以前、四川蒙頂山の茶師さんにご馳走していただいたことがあります。
四川雅安で、でしたけど。
その時に凄く美味しくて、これは四川料理?と聞いたところ
雲南料理だけど、まぁ四川風かな?というお返事。
魚は雅魚(雅安名物の川魚です。とても美味)でアレンジされているとはいえ
忘れられない位に美味しかったのです。
ただし、雲南料理といっても、どうもこの石锅鱼という料理は
四川や貴州の境目に近い方の地域が発祥のようで
西双版納からは全然遠いところの料理になります。
雲南省広いんですよ・・・恐ろしいほどに。(^^;
なので意外と石锅鱼のお店は少なめ。昆明の方があるかと思います。
で、まずはビール。せっかくなので地元のビールを。
周囲を見るとこれが人気のようで、じゃあ、これ、ということで。
珍しく中国なのにちゃんと冷えてるということが高ポイント。
でも、お約束の水ビールです。ちょっと味は濃い方かもしれませんが・・・
基本的に中国で魚の鍋となると魚は時価、実際の個体を選んで
その重量で価格が決まります。
店員さんと相談しながら魚を決めますが、お約束に巨大な魚しかいないという。
で、魚をおろしている間に他の店員さんが食器の消毒を。
テーブルに埋め込まれている石鍋を綺麗に洗って
私たちが使う食器も一緒に入れて
まずは蒸気で高温殺菌するという感じです。
最近、こうやって気にするというか、気をつかうお店が増えましたね・・・
蒸気消毒が終わったら一旦食器を取り出して
改めて鍋を綺麗にして再度蒸気で加熱、予熱を行います。
いや、もう感心するくらいに何度も綺麗にしていました。
全然汚れてないのに・・・
#どちらかと言えば、死なないレベルの細かいことに気にしない日本人なもので;
十分に予熱が進んだらスープを投入。
蒸気のおかげで、あっという間に沸騰します。
久しぶりに蒸気の威力を思い出したという位に凄い勢いの蒸気です。
テーブルに座っていて、たまに身の危険を感じるほど。(笑
スープが沸騰したら、メインの魚を投入。
これは桂魚です。
2人でこの大きさだったりします・・・
一番小さな個体にしてもらったのですが、このサイズ。(^^;
魚にある程度火が通ったら一度蒸気を止めます。
というのも、蒸気の勢いが凄くて
止めないと鍋に手が出せないのですね・・・(笑
魚以外にオーダーした野菜やキノコなどを投入して
再度蒸気を出して加熱します。
真ん中にあるのは日本でよく見る折りたたみ式万能蒸し器かと。
なぜか閉めたまま最初からいます。
まだこの時までは鍋の部品と思っていたりします・・・
中国では鍋のときに別に主食をオーダーするのが普通です。
最後に麺を入れるということもありますが
同じように饅頭や焼餅などを頼みます。
この時はお勧めの饅頭をオーダーしましたが、巨大。
赤い液体は鍋のタレです。かなり辛め。
こうして完成したのが、こんな感じ。
真ん中の万能蒸し器は最後に開きます。
なんと万能蒸し器の中はスープとして楽しめるように
棗やスパイス(というか漢方?)、湯葉が入っています。
最初にこの万能蒸し器の中からスープをすくって飲みます。
このスタイル、意外と多いのですが
最初に身体に良いスープをいただきましょうという文化なんですね。
鍋も美味しくいただきました。
四川でご馳走になったものとは味もかなり違うもので
こちらは西双版納特有のハーブ的な野菜が入っていて、かなり独特な香りです。
苦手な人は本当にダメかも。私は大丈夫でしたが。
とはいえ、四川で食べた方が好みでした。(笑