1ヶ月近くにもなった今回の旅も終盤へ。
列車で北京まで戻ります。
別に鉄道マニアではないのですが、やっぱり寝台列車が楽しいのは事実で
一度は乗ってみたかった高級軟臥に乗ることに。
中国の列車は座席のみの場合が硬座(2等座席)、軟座(1等座席)
寝台列車は硬臥(2等寝台)、軟臥(1等寝台)と分かれています。
硬座と軟座の違いは概ね座席のピッチとか
高速鉄道の場合はミネラルウォーターをくれたりとか。
寝台の硬臥と軟臥は、硬臥は一列3段のベッドになっていて
それぞれの寝台に与えられた高さはちょっと低め。
コンパートメントに分かれているということはなく
ずらっと寝台が並んでいるような感じです。開放感。(笑
軟臥は一列2段、4つの寝台で1つのコンパートメントになっていて
扉もあれば鍵も閉まります。
快適さを比べれば軟臥ですが、コンパートメントが密室になってしまうので
女性の一人旅などはあえて硬臥を選ぶことも多いそうです。
確かに自分でも一人旅だったら硬臥ですね・・・
全ての寝台列車にあるわけではありませんが、列車によってはこの軟臥に高級とつく
更に上の等級があったりします。
大概は1つのコンパートメントに寝台が一列上下1つずつの2台。
反対側はちょっとしたソファーなどがあったりするそうです。
で、この高級軟臥。結構いい価格なんですね。
場合によっては飛行機の方が断然安かったりする位。
もちろん列車なので距離が長ければ長いほど価格も上がるわけで
たった一晩しか乗車しない西安、北京間はそれほどでもなく(ホテル代と思えば)
絶好の機会でもありました。
ちなみに最近はお金持ちの方が乗車することが多く
昔はガラガラだった高級軟臥も最近は売り切れがちです。(^^;
高級軟臥のコンパートメントです。
向かって左側が寝台になっています。右側はトイレとソファー。
それとクローゼット。
写真にある羊肉泡馍のインスタントと巨大ドンモは備え付けではありません。
私の持ち込みです。(笑
車掌さんも普通の軟臥とはまた違う感じで
サービスも非常によく、これは日本のサービス並です。(^^
コーヒーいりますか?とか聞いてくれたりとか
何か困ってませんか?とか、色々と気を遣ってくれます。
また、女の子の車掌さんが可愛い子ばかりです。
(あえて容姿の良い子を選んでいると思います)
どうしてもコンパートメントなのでお世辞にも広いとは言えず、
ソファーに座るとはまりこんでる感がぬぐえませんが、なかなか快適です。
ソファーの後ろにはクローゼット。
巨大ドンモがすっぽり入る余裕のサイズになっていました。
でもちょっと問題が。
トイレがコンパートメント内にあるせいで、ほんのり臭いんですよね・・・
とても綺麗なんですけど(中国列車レベルで)
トイレはコンパートメント内にはいらない。(^^;
その分広くしてくれればいいのに。
お約束の食堂車で夕ごはん。
ちなみに食事に出るときには車両の車掌さんに声をかけると
コンパートメントに鍵をかけてくれました。
普通の軟臥でこんなことをお願いすると、
車掌さんも忙しいので絶対に無視されること請け合いです。(笑
この時の食堂車は満席。
端っこのテーブルで書類仕事中の列車長さんが気を遣ってくださって
相席で食事をいただきました。
黙々と仕事をされていて、なかなかかっこいいおじさんでした。(^^
途中停車した延安の駅です。
昔、一度来たことがあるのですが、あまりの変貌ぶりにびっくり。
恐ろしい程に田舎の駅だったのに(失礼)、今やピカピカです・・・
車窓から見える延安の街も北京や上海ほどではありませんが街灯が明るい。
開発のスピードが凄いですね。
懐かしい陜西も本当に最後。
朝には北京へ戻ります。