北京2日目は、万里の長城へ。
北京市に近く有名な八达岭长城(八達嶺長城)は20年前に行ったことがあった事、
その際に随分と綺麗に修復されてしまっている長城にがっかりした事もあって
今回は未修復の長城に行くことにしました。
数年前の怪我のせいで、私の足があまり良い状態ではない事や
時期的にロープウェイの運行が停止しているであろう事なども踏まえて
比較的、勾配が緩やかと言われる
(といっても万里の長城はどこも勾配が急なところばっかりなんですが)
金山岭长城(金山嶺長城)に行くことにしました。
金山岭长城は北京中心部から150キロ程北東にあります。(googleマップ調べ)
普通にタクシーやバスを使って行くのは難しいので
長城観光も含めて、今回は北京散歩さんの車付き通訳をお願いしました。
朝7時半に北京散歩の劉さんがホテルまで迎えに来て、出発。
最近開通したという高速道路を使って河北省の金山岭长城に向かいました。
時間が経つにつれ、段々と農村から山深い感じに変わってきます。
山の感じがやっぱり日本とは違います。(傾斜が急;)
日本だったら妙義山みたいな山がゴロゴロありました。
ホテルを出て2時間半位で到着。
劉さんの運転は静かで安心でき、車内でのお話も面白く、
あっという間にに到着した感じです。
チケットを購入し、劉さんには駐車場で待ってていただき、いよいよ長城へ向かいます。
時期が時期だけに他の観光客の姿は見えず、
お土産を売ろうと待ち構えているご近所の農家の皆さんが結構いらっしゃいました。
この方々に後々物凄く助けられる事になったりしますが
この時点では、売りつけられるからやだなぁとしか思っていませんでした;
休業中のロープウェイを横目に見ながら綺麗に整備された遊歩道を歩いて沙岭寨へ。
整備されていた遊歩道は長城手前から心臓破りの階段に変化し、
途中で何度か肺が破れそうになりながら長城まで登りました。
この時点でかなりの高低差。(^^;
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最初の頃は修復されている部分で歩くのも楽でした。
ほぼ貸切で景色も綺麗だし、修復されているといっても
茶色のレンガの部分は明代のもので、歴史に触れる事ができた感動で大満足。
(八達嶺長城は全てと言っていい程、近代に切り出された石で再構築されています)
しかしながら修復されていても第一の難関が;
この階段、実際にはかなりの段差なんですね。
普通の階段の様には降りることができません。(少なくとも私は)
で、どうするかというと、階段の左右のある一段上がった部分、
ちょっと幅広の一本橋みたいな部分を歩く事になるんですが、これが膝が笑う位に怖い!
高さは二階建ての建物位ある上に手すりも何にもないし、しかも一本橋。
20年前、観光地化されていた八達嶺(今は手すりがありますが、当時は今ほど無かった)も
かなりの恐怖を感じる場所であった事を、今更ながらこの場で思い出しました・・・orz
とび職関係の方以外は怖いんじゃないでしょうか?
ていうか、落ちた人っていないの?(^^;;;;
ここで膝が笑いっぱなしの私は物売りのお姉さんに助けられました。(謝
そんな高低差が満載で、今更ながら引き返せないし・・・で進んで行くと
段々とガレてきます。
ちなみにガレてくると上記の様な一本橋もガレガレで歩けないので
段差の激しい、かつ崩れかかった階段を降りて、登って先に進む事になるので
一本橋の恐怖は大分無くなりますが、違った恐怖は満載になってきます;
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![]() 階段も崩れかかっていて、恐怖。 |
![]() 世界遺産ですが・・・ |
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この辺りになると、もう先に進むだけで精一杯;
物売りのお姉さんは専属ガイド兼アシスタント状態で、手を引いてもらったり
足を置く場所を教えてもらったり、本当にお世話になっておりました。(^^;
お互いに言葉は通じないながらも、何とか分かる単語で意思疎通。
物売りのお姉さんが指さして「モンゴル!」「北京」。
あーなるほど。北京とモンゴルの境目だったのねーとか。
絶壁にあたる度に「怖いーありえないー」とブツクサ言う私に
何となく意味が通じた様で笑われたり・・・
(物売りのお姉さんは普通に歩いてました;ありえない)
段々、ロッククライミング状態の場所が増えてきて
完全に崩れかかった未修復部分に到達。
写真で見て以来、一度来て触ってみたかったエリアに入りました。
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このあたりは本当に一度来てみたかっただけあって、かなり嬉しかったです。
事前には明代のレンガをじっくり観察してみようとか色々考えていたのですが
絶壁の上にある恐怖であまり端に寄れなかったのは誤算でした。(笑
ふと後ろを確認すると、ロープウェイが見えます。
ロープウェイは駐車場の横から出ているので、どうやら行き過ぎてしまった模様。
というより下山する道が全く分からない事に気がつきました。
(そういう案内も見当たらなかった様な・・・)
ずっと助けてきてくれた物売りの方に夫が中国語で下山する道を尋ねると
戻るか先に進めば下山できるとの事。
恐怖の道を戻るのは避けたいので、先に進んで下山する事にして
道案内していただきました。
その下山ですが、来るときに使った整備された道とは全く違うケモノ道みたいな山道。
しかも、ナイス高低差という感じの急坂&残雪。
最後まで恐怖でした。(^^;
更に人様の畑の横を通って(畑の説明も物売りの方にしてもらいました)
駐車場手前で長城の写真集とかを、どうやら市価の倍額位で購入。(100元=1300円位)
でも、案内してくれたり、助けてくれたり、むしろ安いと思いました。
写真集代じゃなくてヘルパー代としてですが。
結局、沙岭寨から东五眼楼まで歩いた様です。
怖かったですが、楽しかったのも事実。
今度は暖かい時期に司马台长城(司馬台長城)まで挑戦してみたい気もします。
恐怖もあるので葛藤しますが;
長城にいる物売りの皆さん。
モノを売るためにヘルプしてくれる様なのですが、
メジャーな観光地でもないここでは歩くだけで危ない箇所が多かったり
帰りの下山道などが非常に分かりにくかったりするので
ガイドとしてちゃんと料金を徴収してやればいいのに・・・と思いました。
結構危ないと思うんですよね。ここ。(^^;
次回、行くことがあったら「売りつけられる〜」なんて身構えずに
最初からさっさとお世話になろうと思います。(^^ゞ