坂头村や水库をまわったあとは一旦製茶場へ戻って
政和工夫紅茶の萎凋槽を見せていただいたりして、あっという間に夕方に。
宿泊できる設備がないので、近くの集落にあるホテルへ向かいます。
近くと言っても車で小一時間。
製茶場、やっぱり相当山奥にあります。(^^;
镇前镇(鎮前鎮)という集落ですが、ここもかなりの雰囲気のある場所で
観光地でも何でもない中国の地方って本当にこんな感じなんだよね・・・
という雰囲気満載の場所です。
集落の中心を通る道沿いに建物がかろうじて建っているものの
後ろは全て田畑か何もない野原になっています。
集落に唯一あるホテルへ宿泊します。
おそらく本来は外国人宿泊禁止のホテルで、パスポートの提示などは一切無し;
まぁこんな場所で外国人が宿泊可能なホテルなんて普通無いですよね・・・(^^;
ツインで一泊100元というお値段で(1人50元=1000円位?)
完璧な中国ローカル系のプチ苦行系ですが、清潔度はそこそこあるので
今回は精神的にも余裕で泊まることができました。(笑
しかし、暖房設備がない上に夜間の冷え具合が凄くて寒かったです。
ホテルに荷物を置いたあとは、集落を散策がてら水などを調達に。
しかし、本当に田舎です・・・
一応、商店街になっていて、まさに生活に必要なお店が揃っている感じ。
食料品屋さんから日用品、冠婚用品は見かけませんでしたが、葬祭用品屋さんもありました。
しかし、本当に若い人が少ないです。
基本的に子供とお年寄りがメインのようで
茶業がある土地とはいえ、やっぱり地方だと厳しいんでしょうね。
基本的に人通りも少なく、何となく淋しげな感じの集落です。
今でこそ白茶ブームで福鼎に続いて政和も盛り上がってきていますが
基本的にブランド化といったところや宣伝という点では
遅れをとってしまっている場所です。
白茶もそれなりの規模の茶業が多い福鼎の方がメインですし
政和は企業という規模の茶業さんが殆ど無い場所なんですよね。
そういった事情もあって、今までは白茶も細々と(まではいかないですが)作りつつ
ブランド化された別のお茶、岩茶などの模倣品を作る場所でもあります。
ただし、見たところの印象では政和においては
製茶がそこまで盛り上がってきていなかったこともあってか
茶畑の状態がとても良いように思います。
手をかけすぎていないというか、製茶がお金になると意識したのがここ最近のせいか
農薬や肥料を使わない方がより高額で売れるという意識が浸透しているので
知識が十分ではない時期に土地を痛めてしまったということが少ないような印象です。
また、平地が予想以上に少ないという土地的な要因もあるかと思います。
本当に山間、傾斜の厳しい山が連なっているんですね。このあたり。
一大ブームとも言える白茶の盛り上がりで
福鼎には及ばないものの、ここ政和も今後どのように変わっていくのか
ちょっと気にして見ていこうと思います。