宿泊させていただいたのは茶農家さんのご親戚の伝統楽器作家さんのお宅でした。
現地では有名な方なのだとか。
なんでも家がとても大きいので、春節などに親戚一同が帰郷した時などは
みんなこのお宅に泊まるのだそうです。
確かにとても大きいお宅でご夫婦二人で住んでいるには大きすぎるような。
周囲には宿泊施設も何もない場所なので
茶農家さんの親戚ではこちらのお宅が宿泊施設となっているようです。
家の中にはいたるところに楽器があります。
二弦や三弦、琵琶や笛など、とても美しい装飾が施されたものなど
見ているだけでも素敵な楽器です。
なかには新聞や雑誌に紹介された記事や
楽器奏者の方が集まって演奏した際の写真などもあります。
もちろん、作家さんも楽器を楽しんでいます。
夜、寝る前に琵琶を弾いてくださいました。
とても美しい音色でした。(^^
製作途中の楽器もそのあたりに無造作に置いてあったりして・・・(^^;
写真は結構普通のお宅に見えるのですが、さすが闽南。
家といっても壁が少ない・・・ほぼ野外。(^^;
元々暖かい気候なので開放的な闽南建築なんですね。
(でも夜間は結構寒いです。山の中なので・・・)
加えて改築中ということで、作り途中なのか何だか分からない部屋もたくさん。
中国の田舎では自分たちで家を作るので
やる気がないとそのまま放置していたりします。
風流な琵琶の音色に反して、住環境は(日本人にとっては)なかなかハード。
まぁそんな感じのお宅なのでベッドも手作り。
ええと、板に薄いせんべい布団をひいたのみのベッドで
寝返りをうつたびに身体中に激痛が走るという・・・
加えてほぼ野外のようなお宅なので虫もたくさん。
感覚的には納屋で寝てるような感じですかね。
・・・ほぼ寝れませんでした。(哀
大概の場所では誰よりも寝るのですが、これはちょっと無理。
早朝から製茶を見せていただくことになっていたのもあって
諦めて月明かりを頼りに村の中(というか山の中)を散歩していたりして。
いや、中途半端に室内で虫に遭遇するより、いっそ野外のほうが精神的に良かったり。
久々にハードでした。(^^;;;;;
これほど朝が待ち遠しかったのは久しぶりです。
お宅で飼っている鶏や鴨たち。
お昼ごはんはこの中から選ばれた子が食卓にあがったのだなぁと
感慨深くもありがたく。
中国あるあるで、おばあちゃんが更に鶏も潰して
歓迎のごちそうを作ろうとしていたので
もう凄い量の鴨スープもあるし、もう潰さなくていいから!
と全員で必死に止めたのでした。
ありがたいのですが、食べきれないです。(^^;