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This article was written on 13 2月 2018, and is filled under China, Travel, 雲南2017.

麻黒寨にて

麻黒寨

中国出張だったり色々とバタバタしていて
またもや更新が止まりそうでした・・・(^^;

鈴茶堂ブログにもアップしていますがこちらでも。

友人を訪ねて麻黒寨まで車で。
麻黒寨まではまだ道路がいい方なのですが、基本的に林道状態で
また途中で土砂崩れとか起こしていたりして・・・
やっぱり易武のこの輸送ラインの弱さは結構ネックになっているのではないかなと。
易武の中を移動するだけでも結構大変です。

麻黒寨、本当に小さな集落です。
基本的に平地が少ないので(というか殆どない)
傾斜というか崖状態の場所に張り付くように建物が建っています。
なので入り口は3階とか普通にあったりして。
友人の自宅兼製茶場もそんな感じです。

麻黒寨

この友人の凄いのは萎凋槽。(鈴茶堂ブログの方に写真があります)
醗酵を行わなくなりつつある状況のなかで
この友人は萎凋(というには結構長い)は絶対にきちんとやるべきという信念の持ち主で
そのためにかなりのスペースを使って萎凋槽を設置しています。
ちなみにここ麻黒や雲南に限らず、こういった設備は自分たちの手作りが多いです。
四川の茶師さんも基本的に全部自分で建物から建てていたりします。
(なので耐震性とかが問題になったりするのですけど)

ちなみに揉捻機も乾燥室も殺青機もここにはありません。
製茶場がとても小さいということもあるんでしょうけど
基本的に必要ないとのこと。
本当にこだわる茶師で、こだわりっぷりは私の知っている茶師さんの中でも
トップクラスですね。(^^;

麻黒寨

一通り製茶場や製茶を見せていただき、
食事をご馳走になりながら(撮影忘れて食べてました・・・)
久しぶりの再会ということもあって色々と話をしていました。
5年位前に普洱茶の老師から彼の作る普洱茶を紹介していただき
その美味しさに本当にびっくりして(鳥肌ものなのです)
かれこれ、それからのお付き合いなのですが
日本から本当にこんな山の中まで来てくれた!と喜んでくれて
ご家族も一緒に色々な茶樹のお茶を飲んだりして勉強させていただきました。
感謝。(^^
それこそ日が暮れて帰り道が危ないというぎりぎりまで盛り上がるという。
(車でも夜間はなれていないと走行できない・・・)

おそらく日本の多くの方には理解しがたい価格のお茶ばかりなのですが
こういった古茶樹をお茶にするのはとても大変な労力と危険を冒しているんですね。
茶摘みに行くだけでも半日登山、さらに木登り状態
(意外と茶摘みで木から落下する事故は多いのです。後遺症が残ることも。)
持ち帰って徹夜で製茶とかですから。
生産量も年間数キロといったところですし、
今や中国国内の需要も増えていて価格が上がるのは当然のことでもあります。

麻黒寨

そういう価格的なこともあってショップに入荷させるのは難しいと思っていたので
個人用に買わせてもらおうという話をしていたら
お土産代わりに破格の価格でいいから好きなお茶を選んでいいということに。
いや、お土産は他に結構貰ったんですけどね。(^^;
で、切り戻しされている古茶樹のものと、切り戻しされていない希少な喬木の古茶樹と
最後まで悩んだのですが、やっぱり喬木の方が恐ろしく美味しい。
安くしてくれているとはいえ、日本では受け入れられないであろう価格なのですが
全部自分で飲んでもいいやと買ってきました。
やっぱり受け入れられない価格にしかならないのですが
(それでも中国国内より安いんですけどね。日本はお茶の価格が安いので理解されませんが・・・)
これはもう私の宝物ということで。(笑
帰りは嬉しくてニッコニコで易武古鎮の友人宅まで戻りました。
あまりに嬉しそうなので易武古鎮の友人に怪しまれるという。(^^;

先日、ふと思い出してこのお茶をいただきました。
入手した時よりも落ち着きが出てきつつ、香りと味わいはぐっと深みが増してきてしみじみ美味。
煎も疲れるほどに続きますし、改めて良いお茶だなと実感しました。(^^

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