宜興でも最もお世話になっている紫砂工房の龍徳堂に行ってきました。
湯宣武さんにお会いしたかったのですが
この時は妊娠されていて体調が優れないとのことでお会いできず
徐飛さん(というか老師)にお会いしました。
この龍徳堂は作家の工房というよりも、
どちらかというと作家をプロデュースするためのプロダクションという感じです。
通常は作家自らが自分の工房を作りますが
ここはオーナーは別にいて(というかパトロン的存在)
将来性のある作家さんに投資しているというところでしょうか?
ですので、若手の作家さんにも、紫砂マニアの人たちにも
龍徳堂に所属できるというのは
優れた技術やセンスを持っているということになるようです。
確かに国家級美術工芸師とかいろいろ肩書はあって
作品も驚くくらいに高額だったりする作家さんはたくさんいますが
全体的にぼやっとした造形だったり(土の扱いによるものが多い気がします)
何となく垢抜けないものが多いのですが
こうして一同に龍徳堂所属の作家さんのものを見てみると
駆け出しの作家さんでさえも、やはり違うんだなと改めて思います。
龍徳堂のオーナーさん(知ってますけど)
やっぱり見る眼を持っているんだなぁと納得です。
徐飛老師に鈴茶堂のお客様からの特注品や自分の分の茶壺など
いくつかの茶壺をお願いしていたので
それについてタラタラと文句を言われたり
(冗談ですけど、作家さんにとって再製作は大変なのです;)
みんなでお茶をいただきながら、作品を見せていただいたりと
なかなか眼福な時間を過ごすことができました。
本当に素晴らしい作品がたくさんあったのですが
あまりにも数がありすぎると撮影意欲が低下するという状態で
なんだか紫砂の原石展示の写真とか
自分でもあとで反省するような写真しかありません。(^^;
いや、でも、かなり立派な原石なんですけどね。これ。
この大きさの原石って今やなかなか見ないです。
ギャラリーは誰でも見学可能になっています。
実際に紫砂マニアと思われる旅行者のみなさんもちらほら。
(ここは有名ですし)
購入している方もいらっしゃいましたが、金額は観光地価格か!という状態。
というか、一般の一見さんなら仕方ないんですけどね。
実際購入できるのは在庫のある一般普及品が殆どのようで
作家物は在庫がないものが殆ど。
私もいくつか湯宣武さんの作品をお願いしていきました。
徐飛老師には、俺の作品はもういらないのか?とか言われましたが。(笑